管理者の日記

ここに来る人間は少ない。

昔は、もっと人がいたような気がする。

けれど今は、誰もいない。

植物だけが残っている。

温室の中で、古い器具が錆びていく。

ツタはそれを覆い隠すように伸びている。

私はそれを毎日眺めている。

なぜかは分からない。

ただ、そうしなければならない気がする。

妻はもういない。

娘もいない。

それでも私は、二人がまだここにいるような気がしている。

植物の間から声が聞こえることがある。

気のせいだと思っていた。

最近は、そう思えなくなった。